ドイツの高速道路はアウトバーン。制限速度無しの無料の高速道路。
いま、日本で社会化実験で行われている無料の高速道路。
その結果、高速道路に並行する国道沿いの商店などに閑古鳥。
ドイツって地方分権が進んでいて
驚くほどに沿線に家が無い。
あんなに大きな身体なのにみんな街に固まって住んでいる。
元来、人間って安心安全の為に肩を寄せ合って生きて来た。
日本もそうだった。それが戦後の自由でバラバラに生き始め、蜘蛛の子を散らす様に散っていった。
それは、道路が整備されるにしたがって拡大された。
方やドイツは、戦中からアウトバーンがあり
戦後も同じ様な生活。
もともと西欧の「個」が確立されたエリア。
「個」は寂しい。だからみんな集まって生活する。
方や日本は、「個」は確立されていない。
集団に支えられた「個」
集団が無くなれば「個」だけでは生きていけない。
日本で自殺が多くなっているのは、そういう側面があるんじゃないか?
そうそう、高速道路無料化。
結局の所、郊外への大規模店舗の立地は規制され
街の中心部に高層マンションが林立の傾向。
中心部に人が集まり賑わいが出る。
高速道路の無料化によって
沿線の国道が閑散とし沿線の商店が干上がっているというのは
「都心回帰」の方向で高齢化社会を低コストで成り立たせる為にはやむを得ないのじゃないか?
いわば国道沿線の商店などは、「門前町」ならぬ「道前店」であって既得権益があるわけだが。
高齢化社会が進むにしたがって「買い物難民」なる言葉も登場している。
高度成長期にすすんだ郊外への住宅地の建設。そこへは、子供も巣立ち年老いた親達が住んでいる。
成長期の子供がたくさん居た時代は、成り立っていた小売店も
老人相手には、ペイしなくなっているとのこと。
道路が出来るとその沿線の農地を潰して住宅やお店が建った。
自給率を高めるためには、農地を潰したらイケナイだろう?
でもまあ、何年もかけて形作ってきた日本の社会構造なわけで
壊すのも大変だ。